巣喰うもの(コピペ改変) - 3/4

オカルトだったうちの次男の続々報wwwwww

 

1 名無しさん@おーぷん松 ID:3nn主
何回かうちのオカルトな次男についてスレを立ててるものです
あの後も色々あったから事後報告的に久しぶりのスレ立て

2 名無しさん@おーぷん松 ID:***
三男だああああああ
前回の[[jumpuri: マジもんのオカルトなうちの次男の続報wwwwwww > http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6186503]]から結構開いたね

3 名無しさん@おーぷん松 ID:***
やばい、初リアルタイム遭遇

4 名無しさん@おーぷん松 ID:***
事後報告、ってことは次男は相変わらず?

5 四男 ID:ht4
次男って、誰?

6 名無しさん@おーぷん松 ID:***
>>5

7 名無しさん@おーぷん松 ID:***
>>5
相変わらず次男にキツい四男ニキチーッス

8 三男 ID:3nn主
次男のスレって意外とこの板に浸透してるんだ

>>4 相変わらずオカルトだよ

>>5 お前の兄貴だろうが

9 名無しさん@おーぷん松 ID:***
今日は四男は最初からレスすんのね

10 名無しさん@おーぷん松 ID:***
>>1は以前、松ちゃんで井戸の底のミニハウスと僕の5人いる兄弟の内の次男に住み着いてるモノのスレを立てた
>・兄弟は6人で四男以外は次男含めて全員ほぼ零感
>・「みえるひと」な四男の言では、次男の身体を出入りしている何か普通の霊と違うものがいる(寄生虫?居候?みたいな状態らしい)
>・次男本人は気づいてないが、霊的なものは大抵それを避けるから、次男は心霊体験できない。
>・とりあえず四男が知る限り、ソレは次男を守っている
>・でも四男が感じる気配では、とても善意の守護ではない。っていうかむしろ悪い感じらしい
>・四男の推測では、強力な霊と次男のナニかが戦うときには次男当人は爆睡させられるっぽい

11 名無しさん@おーぷん松 ID:***
次男(オカルト):中になんか居る いい子だけどイタい 零感
三男(>>1): フツメン( ) 霊感ややあり? ドルオタ

>長男 長男だけあって兄弟のリーダー格 小5マインド 未だガキ大将感ある
>四男 卑屈なわりに行動力があって何するか分からない 次男と違う方向性でサイコ
>五男何をするか分からない感あるけど、四男よりは安心 やきう民
>六男 自分が末っ子というのを最大限利用する甘え上手 悪い意味でドライ

全員20代ニート 一卵性の6つ子
ほぼ零感でも長男と六男は第六感鋭い 五男はガチ零感過ぎて逆にチート

12 名無しさん@おーぷん松 ID:***
テンプレができてるだと・・・?

13 三男 ID:3nn主
>>10-11 ありがとう

>>12 僕もこの一瞬のうちに貼られたからちょっと吃驚した

とりあえず、上の話の流れとスペックを前提として、
最近行った不思議スポット?での話を投下してきます

14 名無しさん@おーぷん松 ID:***
わくわく

15 名無しさん@おーぷん松 ID:***
待機

16 名無しさん@おーぷん松 ID:***
そして構われた瞬間、レスをしなくなる四男・・・

17 三男 ID:3nn主
ある日長男から昼間から急に飲みに行こうぜってLINEで連絡が来た。
でも末っ子はバイト中だったし、五男も既読がつかなかった。
ちょうど僕と四男は家で、長男はそれ知ってたから鬼電されてしぶしぶ了解した。
グループ作り直して場所を聞いたら、呼び出された先が、変な場所だった。
いつもの近所の居酒屋かと思ってたらそこそこ距離がある駅。しかも駅から歩いたところにある森の中に石碑があるからそこで、って急に言われた。
まだ日は高かったんだけど、どう考えても心霊スポットだなって思った。
次男と長男はもうその森のところにいるとかで、四男は
「勘のいい長男兄さんが行くって決めたような場所で、しかもクソ次男もいるから大丈夫でしょ」
とか言ってた。面倒に思いつつ指示された駅で降りて森の方へ歩いた。
街はずれになって砂利を敷いた道に入ったら、四男が
「居るみたいだけど、弱いし悪い感じではないし、たいしたことねえな」
ってぼそっと呟いてて安心した。道の奥には何か寂れた石碑みたいなもんがあった。
でも長男と次男は居ない。携帯を見ると、長男からLINEが入って、「待ってる間にコンビニ来ちゃったから来てよ」って。自由人かよって僕と四男はイライラしてた。
既読つけちゃったし、どっちか一人でも行かないとうるさいからってなって、僕がその場に残って待ってることになった。

ちなみにこの時の四男は相手の気配が予想以上にしょぼくて貧相なことに拍子抜けしてたらしい。
確かに霊的なものが居る、だけど年代物っぽい割りに本当にしょぼい。
「来て損した。コンビニでクソ次男に肉まんくらいたからないと割に合わない」と思ってたとか。

18 名無しさん@おーぷん松 ID:***
長男スペックのリーダー格 小5マインド ガキ大将感、理解

19 名無しさん@おーぷん松 ID:***
前から思ってたけど四男は次男のことクソクソ呼びすぎだろ草はえるわ

20 名無しさん@おーぷん松 ID:***
>>19 でも、井戸のミニハウスの時に兄さん呼びしてるよね
>「流石に家族や兄弟に何か害をなすってなると、次男兄さんの潜在意識が拒むんじゃね?クソ次男は家族好きだし。あれも次男兄さんの意識と無関係って訳じゃないみたいなんだよね。無意識の部分とかに食い込んでないと、寝かすのはないと思うし」

三男が四男の言葉そのまま書いてるとしたら、だけど

21 三男 ID:3nn主
>>18 長年の条件反射で未だに長男がなんか言い出すと、結局次男以下みんな追従しちゃうんだよね

>>19 最近は四男の影響か、末っ子もクソ呼び便乗してる

>>20 四男いじりは僕に被害が及ぶからやめて。アイツも見てるから

でも一応言うと、僕は出来るだけ覚えてるだけそのまま書くようにしてる

22 名無しさん@おーぷん松 ID:***
>>5からずっとレスないけどやっぱり四男も見てるのな
四男はツンデレか
次からスペックに入とかれないとな

23名無しさん@おーぷん松 ID:***
てかクソ次男罵倒に便乗する要領のよさ、末っ子っぽいな

24三男 ID:3nn
四男がコンビニ向かった後、携帯を弄ってると、次男が一人やってきた。
「フッ……、ブラザー。待たせたな……俺だ」
とかなんとか言ってた気がする。僕は四男と長男次男で合流しに行ったと思ってたけど、四男がこっちに次男を追いやったのかなとも思った。
「四男とすれ違わなかった?長男兄さんに呼び出されて行ったんだけど」
って言ったらきょとんとした顔して「いや、知らないな」て言われた。

四男たちを待ちながら次男とダラダラ長男のこととかで愚痴ったり、兄弟の話とかしてたら、僕の携帯が鳴った。四男からだった。
「コンビニで会計するけど、なんか欲しいもんある?」って話だった。
僕は特に喉とか乾いてなかったし、この後飲みに行くって話だから食べ物とかも特に欲しいものがなかった。けど、次男は手ぶらだったから、携帯で四男と話しながら
「次男はコンビニでなんかいる?」
って聞いた。電話の向こうから四男がちいさく「はあ?」って威圧してきた。
次男は少しだけ考えた後、指パッチンしながら
「フッ……そうだな、しいて言えば……愛が欲しいな」
ってキメッキメで言ってきた。その声は四男にも聞こえてたらしく、めちゃくちゃ大きい舌打ちをした後にガチャ切りされた。
その時の僕は四男帰ってきたら次男はったおされるなー馬鹿だなーって思ってた。

「そういうこと言うから、四男にウザがられるんだよ」
って次男に話してること数分、四男が珍しいことに走ってやって来た。
四男っていつもつっかけで出かけるから基本ぺたぺた歩きなんだよね。
あ、これはさっきの言葉に尋常なくイラついて次男をいつもみたいにシメにに来たんだな僕は思った。

25 名無しさん@おーぷん松 ID:***
ほんと痛いよね~これは殴られても仕方ないわ

26 名無しさん@おーぷん松 ID:***
ブラザー呼びがじわじわくる

27 名無しさん@おーぷん松 ID:***
四男は次男についてるオカルトはどうにもならんって言ってたけど、
性格的オカルトは家族でどうにかした方がいいと思うぞ

28 名無しさん@おーぷん松 ID:***
三男って結構次男のフォローしてるあたりやっぱりいい子だよな

29 四男 ID:ht4
いい子じゃなくて悪かったね

三男兄さんがここから一気に投下するって言ってるからよろしく

30 三男 ID:3nn主
で、並んで立ってる僕と次男の間に入ったと思うと、四男は勢いそのままに次男をぶん殴った。
バキッと、グーで、顔面を。
悲鳴を上げて倒れる次男。
僕は仰天して、動くことも出来ずにただ四男の形相を見ていた。
確かに気持ちも分からなくないけど、そんなに殴り抜けるくらいの力で殴ることか!?
四男はさらに次男を引き起こして2発目を入れようとする。
流石にやばいと僕が引き止めて手を放させた。次男は、よろけながら立ち上がり、止める間もなく
「ギャ―――――!助けて――――――――!」
みたいに叫びながら、林の中に走りこんで逃げだした。

慌てて追おうとした僕の肩を掴んだ四男を見て、表情に正直びびった。
えっ何でそんなにマジな顔なの?と思った僕の耳に、よく通る次男の声が刺さった。
「四男?どうした?大丈夫か――!?」
次男の消えた木立と反対、砂利道を次男が小走りでやってくる。
意味が分からなかった。何でそっちへ走ってったのに、反対側から次男が走ってくんの?
四男は完全に息が上がってて、肩で息しながら「うるせークソ次男」って返事をしてた。
茫然としていると、やっと少し表情の和らいだ四男は小さな声でその答えを言った。
「あれね、次男のニセモノ」
「……え?」
思わず聞き返した僕に、四男はざっと説明してくれた。
……さっきまで僕と居て、四男を待ちながら兄弟の話とかしてて、
四男に殴られて走って逃げた次男は、次男じゃない、と。

31 三男 ID:3nn主
完全に思考の停止した僕を四男が引っ張って、次男と森の外に出た。
「なんでもない。うるさいよクソ次男」
と四男に罵倒されて困惑する次男の顔には、殴られた痕など全くなかった。
「いや、俺がレジ会計で並んでる時に四男が三男に電話したら、血相変えて走って出てったから、心配したんだが……」
次男はそう言うと、「四男のだ」と手に持ってたビニール袋から肉まんの包みを出して手渡した。
四男はぶすっとそれを受け取って、俯きながらもごもご言い訳をした。
「三男が変な奴に絡まれてるって電話口で言ったから」
「……なら、俺と兄さんがいるんだから、言ってくれればよかったのに」
そこで次男はやっと笑ってみせた。
僕はまだ思考停止してたけど、砂利道のところで待っていた長男が
「も――!!四男も次男もお兄ちゃん置いてってちゃって、お兄ちゃんさみしがってたよ――!?」
とか間の抜けた感じで言ってきて、やっと頭が動き始めた。
それから混乱の渦に巻き込まれてる僕をよそに、長男と次男は飲みの店を相談し始めてて、五男からの「やきうしてた!」「いまからならいける!」って返信が来たからやっぱりいつものところに行こうとか話してた。
店を決めるとバイトが上がっただろうとか言って六男に電話した長男と次男に引きずられ、とりあえず飲んで喋り、普通につぶれた。

32 三男 ID:3nn主
次の日になって、やっと僕は四男から事情説明を受けることが出来た。
長男が僕らを呼びつけたスポットは『分身というか、自分の姿を見る人が出るという噂のある場所』だったらしい。
長男はパチンコで知り合った奴に教えてもらったらしく、僕ら6つ子の兄弟がそこに行ったら12人になるんじゃないかと言われて面白がって連れて行こうと思ったらしい。
で、僕が次男だと思って話しかけていた次男の偽物はそのスポットで分身を見せる何かだということだった。

でも、なんで四男は最初雑魚だって言ってたのに、あの時はものすごい勢いで殴ったのか。
説明を受けて浮かんだ疑問を投げかけると、四男は頭をかじりながら、
「三男兄さんに何かあったらまずいなってのが走ってった理由だったんだけど、三男と一緒にいる、次男がリアル過ぎたんだよね」
って言ってきた。リアル過ぎると力が強いのかと僕は感心した。
「ああ、あのしゃべり方とか凄かったよね」
「そうじゃなくて、その真似てくるやつは次男のアレも真似してたんだよ」
だから、つい驚いちゃって。と、四男はけだるそうに言った。

四男曰く、みえるひとは皆、人をみるときには外見だけじゃなく自然に気配や憑いてるモノもみるのだそう。
四男が僕の横に見た次男は全く普通に間違いなく次男の気配を持っていて、“アレ”も居た。
ただ思い返すと、ちゃんとみえる“アレ”の気配が変に弱いというか薄いという違和感があったらしい。
気配の質は同じだけど、みえるのに弱いってか、薄いってかペラいってか。
「ハリボテみたいな気配だった」
と四男は表現してた。
そういう偽装とかハッタリとかと一番無縁な、生の力がむき出しでいるような存在が、次男のアレらしく。何か凄く不自然だったそう。
……その辺の理屈は、正直僕の理解できない点もあった。
とにかく“偽物のアレを背負った普段通りの次男”は、みえるひと視点では有り得ないよう。

33 名無しさん@おーぷん松 ID:***
えっえっ、よくわからないんだけど結局正体は何だったの?幽霊?妖怪?

34四男 ID:ht4
>>33
石碑に居たモノ、としか
意外かもしれないけど、他人の声や姿を真似るモノはワリといる
人間の姿を模した程度のモノは、本人の気配とか憑依してる霊とか
そういうのを写さないから、幻覚でも化けてても、みえるやつには
疑問の余地なく解る。
ただ、今回は、本人の気配やオーラどころか、背後の霊の気配まで
コピーしようとした

僕もこういうのは見るのも聞くのも初めだった

35名無しさん@おーぷん松 ID:***
ぱっと見でも次男の背後のあれを真似できるってやばくね?
ていうか、一卵性の6つ子で四六時中見てる兄弟が話してて見分けつかないってやばくないの?それなのに弱いの?

36 四男 ID:ht4
>>35
次男のアレも特殊レアものだし、流石にコピりきれなかったんだろうけど
……それでも、あの精度。
普通の人なら、守護霊まで完全にコピーできる可能性が高いね

三男兄さんを一人にしたのは僕だし、あの時は流石に焦ってた
でも確実に、生身の人間1人をどうこうできる程の力はなかったよ

37 名無しさん@おーぷん松 ID:***
そんなのが普通にうろうろしてるスポットがあんの?
こわいんだけど

38 四男 ID:ht4
>>37
実は今日、三男ともう一回行ってみたんだけど、居なくなってた
パニックでフルスロットル状態の俺に殴られて消えたか逃げたか……
弱いやつだったから……

39 三男 ID:3nn主
なお、四男の殴り抜けパンチに仰天した以外は特に体感がなかったと思ってたけど、後で思い出すと、ひとつだけ確かに変なことがあった。
石碑の横で次男(だと思ってた何か)とひとしきり喋った記憶があるのに、何を話したか全く思い出せないんだ。
『長男の愚痴』とか『兄弟の話』とか言うような曖昧な記憶だけ残ってて、偽次男がなんて答えてたかとかが全く解らない
飲み屋で本物の次男が喋ってたことは、上の空気味だったにも関わらず、しっかり覚えてるのに。
でも挨拶とか、他のしゃべり方とか、受け答えは完全に次男そのものだったんだよね
流石に次男と僕の共有する記憶まではコピー出来ないのかな

そう四男に話すと、さらに難しい顔で首を傾げてた。
長いわりに結局オチなしですが、不思議スポットでの不思議体験話は以上!

40 名無しさん@おーぷん松 ID:***
三男、四男乙

41 名無しさん@おーぷん松 ID:***
投下お疲れ
今回は怖いっていうか、不思議な話だったけど面白かった

42 名無しさん@おーぷん松 ID:***
おつかれー
ドッペルゲンガーって今回のやつみたいのが原因なのかもね

43 名無しさん@おーぷん松 ID:***
今追いついた!
長男の一人称が「お兄ちゃん」なとこかわいいな

44 名無しさん@おーぷん松 ID:***
三男と四男んとこの兄弟は濃いから、すげー印象に残るんだよな
テンション上がって素振りするやきう民五男が気になる

45 名無しさん@おーぷん松 ID:***
わかる
私は六男だなー

46 名無しさん@おーぷん松 ID:***
四男が次男(痛い)三男(几帳面)五男(自由)は本質的に似てるって言ってたけど、どういうところなんだろうね。
生き方とか?

47 三男 ID:3nn主
>>46
えー俺あいつらと一緒とか絶対無理―!

48 名無しさん@おーぷん松 ID:***
三男の一人称が俺になってて草
そんなに嫌か

49 四男 ID:ht4
でも、6人で嗜好とかで半々に分かれると、
長男僕六男
次男三男五男
でたいてい分かれるよね

事故物件に住まわされたのも三男兄さんたちだったし

50 三男 ID:3nn主
>>49
何それ知らない情報なんだけど

51 名無しさん@おーぷん松 ID:***
ホラーなら聞きたい

52 名無しさん@おーぷん松 ID:***
投下お願いしたい

53 名無しさん@おーぷん松 ID:***
てか当の三男が知らなかったのがリアルで草

54 四男 ID:ht4
じゃあ、書きためてくるから

55 名無しさん@おーぷん松 ID:***
やったー

56 名無しさん@おーぷん松 ID:***
待機

三男は>>1であの後も色々あったからって言ってるけど、
次男のアレ関係でなんか他に無いの?

57 名無しさん@おーぷん松 ID:***
プチでも、あれば聞きたいね

58 三男 ID:3nn主
じゃあ、ほんとにプチだけど、五男が仲良くなったホームレスの人の家?に遊びに行った時のはなし。上の石碑の話にも似てるかも。
そのホームレスさんは人の来ないさびれた公園をねぐらにしていたそう。
で、遊びに行ったなんて知らない僕らは夕飯の時間近くになっても帰ってこない五男を心配してた。
六男が「もしかしたらその公園かも」って言い出して、迎えに行けよってなったんだけど、「人通りないし、暗いし、公園に池とかあって怖いから嫌」とか言って結局六男に甘い次男が行くことになった。

ここからは五男からの伝聞。
五男がホームレスさんと話してると、急にホームレスさんの様子がおかしくなたらしい。「何か来た」と言ってきょろきょろし始めた。
五男もそれに釣られて周りを見渡すと、公園の入り口の方に次男が立ってたらしい。
「次男にーさん!!」って五男が呼ぶと、次男は手を挙げて見せたそう。
で、次男が五男とホームレスさんの方に歩いてくると、ホームレスさんは余計に変な顔になって、急に五男に
「もうここには来ないで欲しい」
って言い出したらしい。五男は不思議に思ってなぜかと聞くと、
「ナントカ(聞き取れなかったらしい)さんが、狂ったように暴れて怖がってる!あんなやつがそばに来るってだけで俺だって嫌だ!!」
と、すごい剣幕でのたまったそうだ。
あまりの豹変ぶりに五男もビビったらしく、とにかくホームレスに謝って次男のところへ走ってった。
近づくと、なんと、次男は地面に座り込んで寝始めた。 幾ら起こしても起きない。
ホームレスさんが追い出せ追い出せと遠くからうるさいので、五男はとりあえず次男をおんぶして、一緒に帰ったとか。
帰ってきた五男は「次男兄さんの恰好がヤンキーっぽかったから、ホームレスさん、ビビっちゃったのかなあ」って悲しそうに言ってた。

次の日、四男連れて五男がその公園に行くと、ホームレスさんはいなくなってたらしい。
で、ホームレスさんを探して四男が五男と公園の中を一応ぐるぐる探していると、六男の言ってた池の近くに小さい壊れた祠があったそう。
祠の扉は開いてるし、備えてあったらしい新しめのワンカップとかも落ちて割れてるしで、妙にぼろぼろになってたとか。

……次男のアレとそのナントカ様がモメたんだろうか。
ってか、そのホームレスさんはみえるひとだったのか。
アレともめていなくなっちゃった神様はどこにいったんだろう?
と、その話を五男に聞いた後で四男に尋ねてみたら、
「考えたくないから知らない。でも、気配は弱ったから凄い気の毒だね。マイホームで寛いでたら お隣に原発が移動してきたみたいな状態だったと思うよ、その神様にしたら」
……確かに考えたくない事態だな、と思った。

59 名無しさん@おーぷん松 ID:***
そのホームレスになった神様、祟り神とかになってないといいね
ホームレスさんの神様がホームレスになったのか・・・

60 名無しさん@おーぷん松 ID:***
突っ込みたいのは、ホームレスさんに馴染んじゃう五男だよね

61 三男 ID:3nn主
>>58
そのホームレスさんは元気らしいから大丈夫じゃないかな
ただ、ちょっと距離置かれるようになったって五男は言ってた

>>60 なんていうか、五男だから……

62 名無しさん@おーぷん松 ID:***
今回の考えると。次男の背後のやつって無差別なのか?
今回、次男も別に害になってないじゃん

63 名無しさん@おーぷん松 ID:***
日本の神様は和魂も荒魂ともあるから、とりあえず殴っとこうみたいなのはありそう

64 三男 ID:3nn主
>>62-63
次男の保護?以外でアレが次男から出てくるメカニズムは分かんない
僕らだって初詣でとか旅行先でお参りとか行ったことあるけど特に何もなかったし……

65 名無しさん@おーぷん松 ID:***
初詣でに行ったり旅行先でお参りとかするような神様仏様はたいてい有名なところだろうし、力も強いんじゃない?
あとは、旅先でお客さんだから大人しくしてろって次男が無意識で思ってるとかね

66 名無しさん@おーぷん松 ID:***
てか、ホームレスとかの人って幽霊見える人とか結構いるって聞くけど、本当なんかね

67 名無しさん@おーぷん松 ID:***
>>66
ちょっとだけ世間(この世)とはずれてるから、あっちのものが見えやすくなるって聞いたことがある気がする

68 名無しさん@おーぷん松 ID:***
でもその理論だと、全員ニートな三男の兄弟はみんな見えることになるぞ

69名無しさん@おーぷん松 ID:***
>>68 ニートは意外と多数派だから当てはまらないんじゃね

でも個人的には、洒落怖の長いシリーズの登場人物って結構癖があるっていうか、普通からは外れた一風変わった人が多いから納得ではある

70 三男 ID:3nn主
洒落怖と言えば
あの井戸のミニハウス事変から、ネットとかで怖い話読んだりするようになったんだけど、なんかナ.ナ.シ.とか師.匠.シ.リ.ー.ズ読んでると、なぜだか四男を思い出すんだよね。
僕としては、ああいう感じで四男が霊的なのにまきこまれて失踪しそうな気がするから、心配
長男兄さんがなんだかんだ一番心配してるのは四男だし

71 名無しさん@おーぷん松 ID:***
四男って浮世離れした感じなのかー

72 名無しさん@おーぷん松 ID:***
でも、次男が自覚なしで良かったね
もしも自覚あったら、兄弟になんかあった時に『.弟.は.か.な.り.見.え.る.人.だ.っ.た.』みたいになってただろうし

73 名無しさん@おーぷん松 ID:***
強い悪霊をつけてる弟が姉についた悪霊に自分のをぶつける話だっけ?
んで、最後、弟はその悪霊に・・・みたいな

74 四男 ID:ht4
>>72-73 その話の結末はうちの兄弟では防ぎたいよね

75 名無しさん@おーぷん松 ID:***
おっ四男

76 四男 ID:ht4
盛り上がってるとこに水差すけど、書きあがったので投下するよ

77 四男 ID:ht4
結構前に色々と家族の中であって、一瞬だけだけど兄弟が半々に離れて
住むことになった期間があった時のはなし。
ちなみにこの時、三男兄さんはまだ次男のアレについては知らなかった。
で、例にもれずに長男僕六男と次男三男五男の半々に分かれた。
三男兄さんは「こいつらと一緒とか無理~!」ってダダこねてた。
僕らの方は母さんと一緒だから住むところは心配なかったんだけど、
三男兄さんたちは五男が見つけてきた結構離れたアパートを借りてた。
ずっと実家だった男が三人だけで暮らしてるのを母さんは心配してて、
僕らも気になってたから、一週間もしないうちに長男六男と訪ねてった。
結論としては、行かなきゃよかった……って感じだった。

長男たちと最寄り駅に降りた時から、酷く嫌な感じが漂ってた。
みえない六男さえも落ち着かない様子で、
「何か変わった感じするとこだね。子どもが多いわりに静かだからかな?
早く次男兄さんたちの家いかない?」
と言うほどだった。実際、三人の家に向かう間の短い道すがらに、
霊的に酷く悪い状態のものを驚くほど大量に見た。
酷い死に方をして浮かばれないんだな、と一目で判るのとか、
性質の良くない動物霊とかがもうウヨウヨしていた。
正味の霊だけじゃなく怨念じみた塊みたいなものとか、物凄く古そうな
嫌な気配とか、得体の知れないモノが寄って来たりして、本気で怖かった。
もう、街が邪念にまみれてるみたいな感じ。1人だったら引き返してた。
でも長男たちに霊の話とかして変だと思われたくなかったし、
もう後ろに憑いてきちゃってるのも居たから……
とにかく次男の家に行けば何とかなる、と思って、そのまま行った。

三人のアパートに着くと、その中には相変わらず何も近寄れないらしく、
部屋は次男の背負ってるアレの気配が充満してる他は綺麗なもので、
正直、むしろホッとした。五男も三男も普通にしてたし。
まあ、五男は元から『そっち』系について物凄く感受性がないから、
いいものも悪いものも全然感じなくて、だからどっちの影響も受けなくて
一生『こっち』の現実の世界だけと関わって生きる奴だから平気だし。

78 四男 ID:ht4
何はともあれ、何日かぶりに会ったんで互いに近況報告をした。
ご飯は作ったり、お弁当屋とかでどうにかしてるって聞いて安心した。
ちょうど昼飯時だったから、なんか買って来て食べようかってなって
三男兄さんと長男兄さんが連れ立ってすぐ近くの店に飯を買いに行った。

待ってる間、五男が「この部屋変わったことない?」って聞いてきた。
そこそこ新しく、立地も良く広々として立派な部屋だったので
六男が誉めると、何とその部屋は、札付きの瑕疵物件だったとか。
結構な頻度で住人がころころ変わるせいで、古くもないの五男たちは
10何番目かの住人だそう。
中で事故や自殺が複数あり、他にも不幸があって出て行った住人がいて
評判の部屋になってしまっていたため、家賃は破格の安値だったとか。

「不動産屋さんも案内してくれたけどあんまり勧めて来なかったしね~
近所の人も知ってて、『本当に大丈夫?あのね、何かあったら
無理に我慢しないで引越した方がいいよ。こんな話して悪いんだけど、
その部屋、色んなことがありすぎるから……気をつけてね』って
本気で心配されちゃったよ~。
でも僕も兄さんたちもそういうの全然気にしないからいいかな~って」
のほほんと笑いながら五男は言ってた。

79 三男 ID:3nn主
はあ?あのアパートって心霊物件だったの!?
しかも、見つけてきた五男はともかく、次男も知ってて僕だけ知らなかったってどういうことだよコラァアア!?

80 名無しさん@おーぷん松 ID:***
これには三男もマジ切れ

81 名無しさん@おーぷん松 ID:***
まあ、笑うけど、本人は笑えないよな

82 四男 ID:ht4
それに対して、次男は珍しく恰好つけずにこう言ってた。
「でも、そういうのって話ばっかだな。俺らももう何日か住んでるけど
全然なにもないし。とはいえ、近所でも事故とかは結構あるし、
気をつけなきゃ危ないのは同じだよな。偶然この部屋の人に集中して、
『呪いの部屋』にされてしまったんだろうがな」
六男も「そうだね」って頷いて、皆切なそうにため息をついてたけど、
俺は顔が引きつるのをこらえるのがやっとだった。
その事故って、ここを追い出されたやつらのせいじゃないの?って。

その後、うちの家のごたごたは落ち着いて三人も戻って今まで通りに。
だけど、あのアパートの周りと付近に住んでいる人は違う。
僕は二度と次男たちが住んでた部屋にもあの辺りにも行きたくない。
もっと散らばったり消えたりして落ち着いた状態になるまで、
何年もかかりそうな様子だったし……
何か、後味の悪い話になっちゃったね。

83 名無しさん@おーぷん松 ID:***
ヒエッ

84 名無しさん@おーぷん松 ID:***
今までは面白いって思って読んでたけど、
自分の家の近くにそんな物件があって、次男みたいなのが来たらって考えたらちょっと・・・

85 名無しさん@おーぷん松 ID:***
偶然が重なりあってしまったんだろうが、確かに後味悪いな

86 四男 ID:ht4
>>85
僕だって寺生まれのTさんみたいな力があったらどうにかはしたかったよ

87 名無しさん@おーぷん松 ID:***
そういう呪いの部屋とか呪いの家って本当にあるんだね

88 四男 ID:ht4
>>87
その部屋は、本物の『呪いの部屋』だったんだと思う。
何かのきっかけで悪いものの溜まり場になっちゃう場所はあるんだよね。
霊的な位置関係とか、近くに沼や海があるとか、その方向とか色々な
ことのせいで、悪いものを吸い寄せて溜め込んでしまうポイント。
それが建物の中で気密性の高い部屋だったりすると、余計に
溜まったものが出てかなくなることが多い。でも、逆に考えると
そこに悪いものが溜まるから他が綺麗でいられる、ってことだけど。
今回はそういう場所にアレを背負った次男がいきなり住み始めた。
それは、つまり町中のゴキブリとかムカデとかスズメバチとかを
全部集め続けてきて、害虫でいっぱいになったそんな小屋の真ん中で、
不意に特大のバルサンをたきまくったようなものってわけ。

叩かれるかもしれないから一応言っとくんだけど、僕は色々とみえる。
だけど、だからって漫画に出てくるスーパー霊能者じゃない。
絶対に勝てない、何もできないと解ってるものには関わらない。
いちいち手を出してたら今まで生きのびてないし。

89 名無しさん@おーぷん松 ID:***
投下乙

四男が言うことは正論だよな。
ただ、感情論ではやっぱろ後味が悪いのは確か。

90 三男 ID:3nn主
四男投下乙
自分でわかってるならいいけど……上でも言ったけど、危ないことはしないで欲しい

91名無しさん@おーぷん松 ID:***
そうだ、忘れてたけど
四男投下ありがとう。お疲れさま。

92名無しさん@おーぷん松 ID:***
何も見えないのに危険は自動的に防がれる次男ってある意味ではうらやましいなあ
気づいてないから、自己嫌悪にもならなそうだし

93四男 ID:ht4
>>92
僕は、絶対に、思わない。
あんなモノに身体の中に住みつかれて自分で気づいてない、なんて
死んでも嫌。

上手く説明できないけど、結果として助けて貰ったことがあっても
アレは感覚が受け付けない

94 三男 ID:3nn主
>>92
僕も最初は次男のアレ良くない?って思ってたけど、四男に寄生虫みたいなもんだって言われたし、もし周りが見えたり回避できるような奴らじゃなかったら、自分以外の自分の周りを不幸にすることのほうが多いだろうって考えたら手放しで喜べなくなったよ

95 名無しさん@おーぷん松 ID:***
四男は他に色々みてきたうえで次男のアレを毛嫌いしてるけど、他のとどう違うの?

96 名無しさん@おーぷん松 ID:***
私もそれ気になる

97 名無しさん@おーぷん松 ID:***
>>95-96
なんていうか、アレは情念がないんだよね。
違和感については説明し難いけど、解りやすく言うと、
霊ってある意味で心が剥き出しで存在してるようなものだから、
人でも動物でも、必ず何か色、っていうか想いが見えるんだよ。
『生きたい』とか『苦しい』とか、シンプルなのでも。
その情念に基づいて、こっちの世界で祟ったり守ったりするんだから。
でも次男のアレは、それが見えない。何か意思があって能動的に動いてる
のは解るんだけど、その源になる想いが一貫して全く無い。
次男の中から出てくる時も、戻ってく時も、井戸から出てきたモノと
ぶつかってた時でさえ、全くなかった。
霊的なものとしては、絶対にありえないことなんですよ。

三男兄さんが次男の保護以外でアレが次男から出てくるメカニズムって
上で言ってるけど、本当に『メカニズム』って感じ

98 名無しさん@おーぷん松 ID:***
メカニズムって言うと、機械仕掛け、って感じするね

99 名無しさん@おーぷん松 ID:***
意味違うけど、デウス・エクス・マキナだね

100 名無しさん@おーぷん松 ID:***
>>99
演劇用語だっけ?
どっちにしろ、三男と四男の話読んでる限り、次男のアレはカーニヴァル状態にハルモニアを運んでくるとは限らないけどねえ・・・
向こうからやってきた暴力を暴力でそのまま返すみたいなイメージあるよ

101 名無しさん@おーぷん松 ID:***
結局、五男がガチ零感で幽霊とか大丈夫なのは分かったんだけど、なんで三男も平気なの?
本質的に似てるってどういうことなんだ?

102 四男 ID:ht4
>>100 ぐぐってきた。僕もそう思う

>>101
三男も基本的に霊的なものに害を受け難い性質というか……
上の石碑の時には変なものに化かされてたけどさ

でも、特別、アレの気配がつきやすいんだよね。すぐ抜けもするけど。
一緒に暮らしてる限りは次男のアレの気配が僕らに色濃く染みつく。
でも三男は兄弟の中でも特に、って考えてくれればいい。
さっきのアパートに行った帰りに兄さんが駅まで送ってくれた時には、
道にたむろしてる悪いものは避けていたし

103 名無しさん@おーぷん松 ID:***
へーなるほどなー

104 名無しさん@おーぷん松 ID:***
じゃあ、変な話だけど
酒飲むと霊に道が開きやすくなるって言うじゃん?
三男は次男と飲んだ時って酔っぱらって一人で道で寝ても変なのに憑かれないの?それとも憑かれるの?

105 四男 ID:ht4
>>104
多分つかれないと思う

っていうか、三男兄さんは酩酊すると絡み酒するタイプだから、人から離れないだろうと思う
クソ次男がほっとくわけないし

106 三男 ID:3nn主
>>105
別に僕はそこまでひどい絡み方とかしてないから!
それに、酔って潰れて次男に面倒見られたり背負われるのはお前だろ!?

107 名無しさん@おーぷん松 ID:***
クソクソ言われてるのに、四男のお世話してんのかよ次男・・・

108 名無しさん@おーぷん松 ID:***
ていうか、避けてる避けてる言われるくせに仲良しなんだな

109 四男 ID:ht4
はあ?そういうのないから

110 名無しさん@おーぷん松 ID:***
やっぱり次回から四男のスペックのところに「ツンデレ」は必須だな