昨日、既観の友達の勧めで、沖縄出身の友達たちと一緒に居るときに鑑賞。ガン泣きするような感じではないですがほろほろとちょっと泣け、沖縄っぽさに触れられる映画でした。「えんだー」とか街の通りが映るたびに盛り上がる沖縄衆がほほえましかった。
この映画のいいポイントは、伏線がすごく分かりやすいところ。と、にーにーが薫に男女的な意味で「好きだ」とは伝えないところですね。そういう風には見てるんだけど、本当に血の繋がった妹として通した。ここが切なくて、でも家族愛として萌えます。エンドクレジットの子どものときの「妹とは結婚できないんだ」というのからして、本当の妹として思いたかったんだろうなあ。三つ子の魂なんとやら。
あと、ばあちゃんたちが、とっっても格好いいところがよかったです。市場のばあちゃんと島のばあちゃん。過去を背負って生きているのがよく分かる。戦争と言う意味でも、人生と言う意味でも。だからあんなに魅力的なんだろうなあ。
最後らへんが結構展開が速くて暗転が多かったし飛んでるのは微妙でいろいろと軽かったけど、自分的評価は高め。
映画を見ていて、沖縄の友人たちが「内地(本州のこと)は~」とか「俺ら(沖縄の人)は~」とよく言うのがなんとなく分かった。私なんかは本州の東京圏で20年間育って暮らしてましたから、他県と差はあっても、近い県とはそこまでの差は無い。日本の真ん中で暮らしているから、北へ南へ西へ行くと違いにびっくりする。まあ、近すぎて、東京の人に指摘されるまで気づかない方言とか結構あるけど。特にイントネーション。アメリカ来たらアイデンティティ炸裂で、「は?これ標準語じゃないの?」とかあったり、「久しぶりに会ったら、○○の『他の』の変なイントネーションが懐かしい」とか言われました。
ま、沖縄の個性はとにかく強い強い。彼らの標準語だと信じる「うちなーぐち」は横で聞いてて面白いです。その子達とこの一年一緒に居たら、アメリカに来るまでは意味不だった石敢當さんの歌う『ダブルラリアット』の歌詞が聞き取れるようになってしまった。「上等」とか「でーじ」とか。あと「得意の」とか「アファー」とかはよく使うようになってしまった……。(あと、韓国の友人のせいで「チンチャ(マジ)」を使うようになってしまった。)
また沖縄行きたいなあ。山に囲まれた内陸出身なので、海とか超あこがれるし、ご飯おいしいし。
自然大好きな健啖家には天国ですな。
てか、『ざくろの色』とかを見つけてきて観てるのからしてバレバレでしょうけど、他民族とか地方とかの民族性・民俗性・個性とか大好きです。先週、iPad Airを完全趣味用に買ったら、「民族・民俗」フォルダがすぐに出来ました。
そういうテーマのor垣間見られる作品あったら、是非是非教えてください。
*他ブログの閉鎖を機に細々書いていたものの転載*
06 2014.4