「分かってねぇな、俺は煙草の味を知りたいんじゃねーんだよ」
目の前のフランシスが今まであいつを追いかけてた俺に、ちっとも気づいてなかったのを分かってしまった。
俺に興味なんか無かったのか。
そう言いかけてフランシスをふと見つめると、じっとこちらを見返した。
腕がすっと延びて来て、手繰り寄せられるように頭ごと体を引っ張られる。うまく奴の胸の中に留められ、そこから見上げるとキスが降ってきた。
「なんか罪深いもんだね」
坊ちゃん、と俺の知っているいつもの笑顔でフランシスが笑った。
「分かってねぇな、俺は煙草の味を知りたいんじゃねーんだよ」
目の前のフランシスが今まであいつを追いかけてた俺に、ちっとも気づいてなかったのを分かってしまった。
俺に興味なんか無かったのか。
そう言いかけてフランシスをふと見つめると、じっとこちらを見返した。
腕がすっと延びて来て、手繰り寄せられるように頭ごと体を引っ張られる。うまく奴の胸の中に留められ、そこから見上げるとキスが降ってきた。
「なんか罪深いもんだね」
坊ちゃん、と俺の知っているいつもの笑顔でフランシスが笑った。