160字×30題(仏英) - 1/6

仕事パロ仏英的160文字作文

 

01 朝(リーマン)
都会生活の朝はキツい。地下鉄にしろ電車にしろバスにしろイワシの缶詰のように人がひしめき合っている。それに俺はいつもの寝不足にプラス二日酔いだ。気だるさにふと隣の車両を見ると、見慣れたスーツ姿が見える。あいつと飲むと、いつも面白くて限度を超えて飲んでしまう。あちらも寝不足で二日酔いらしいのが分かり、少しだけ愉快になった。

02 深夜(コック×ギャルソン)
「げっこんな時間までお前何してんだ、フランシス」後ろにアーサーの驚いた顔があった。「お兄さんってば料理長だから?ちょっと新メニューの開発をね」お前は、って聞くまでもなく理由は分かるけど。「まあそんなところに立ってないでちょっとここ座ってみ」「あ?」「お前に一番最初に食べて欲しいってこと」お前の食べてる顔好きなんだよね。

03 罰(教師)
後ろから声をかけられて慌ててくわえたばかりのそれをもみ消す。振り向くと、によによと笑い顔で、フランシスが向こうも煙草をくわえながらこちらを見ていた。「学校で煙草はだめですよ」妙な敬語に余計腹がたつ。「なんだお前かよ」「それでよくお前、指導主任任されたな」不純交遊も罰則事項だ。そう思いながら、フランシスからキスを受けた。

04 やさしさ(戦士の休日)
「…もう昼か」仕事はやりがいはあるものの、ありすぎて残業はザラ。やっとの思いで休日にありついてもいつもこうやって眠りこんでしまう。「アーサー、起きた?ブランチにしよう」いつの間にかドアからひょっこりとフランシスが覗いていた。「ああ、今行く」全く、あいつには甘やかさないで欲しい。今回の休日も、フランシスに甘えてしまった。

2010/12/5-12/28