下書きに放置してたら、いつの間にかNetflixから消えてた……多分、今年 “Betond the Brick” ってドキュメンタリーがレゴから出たからかな?
でも、この回は私はすごく好きだった回でした。レゴブロックの再生が感慨深かった。うちはレゴバケツ2個ありましたしね。お城のも海底のも海賊のも持ってましたよ……!そんなわけで、将来子どもを設けるか養子をもらうかしたら、レゴを買い与えるであろう私としては途中のCEOだかの話は興味深かった。
Once a company get a child, or a family ’cause the parents are buying these products at birth, from the cradle, if you like, then it makes easier to have that brand recognition and brand equity abd carry it through the lifecycle of all their products. So there’s one products that goes from the next to the next to the next. (Netflixの字幕はたまに間違ってる…)
大人のファンのコミュニティがあるのは強いですよね。AFOLだっけ。購買決定は大人にあり。そしてお金払いも良い(ゲス顔) あと、いわゆる3Cがあるとコンテンツマーケティングってのは強いって言いますよね。キャラクターコンテンツは昨今の映画とかアニメで出来てるし、版権キャラのペイント入ったキャラも売られてるし、なんといってもレゴは想像次第でどうにかなるからなあ。現実の建物とか私も作ってました。いろんな意味で強い商品だよなあ。
レゴと同じ匂いがするのが、Minecraftですよね……私ももう2年くらいやってますが。単純にバニラのままでも面白いけど、MODを入れると世界が変わる……!特にMCAとか工業系、魔術とかヤバい。私は自他共に認めるSimsシリーズ廃人ですが、建物に関してはマイクラはシンプル故に制限が少なくて本当にびっくりする。そしてsims4並みの軽さには感動不可避。レゴ文化がある海外は売れただろうなあ……
タカラトミーとかもリカちゃんとかTFで工場とか歴史ドキュメンタリーやれば良いのに……昔、シルシルミシルでタカラトミー特集やりましたが、ゾイドとかもやってほしい。エポックも野球盤とか、シルバニアファミリーとかガチャガチャの工場見たいなあ。
実は、先月の東京おもちゃショーの一般の土曜の方に参加しました。見てるだけで楽しかった!スペリオン欲しいです。でも、再販版のMP司令官買ったのでしばらく自重します…
*他ブログの閉鎖を機に細々書いていたものの転載*
チョプフィク・2
※TFADVチョップショップ×フィクシット (2)
落ちていた機能が回復したとき、ぼくはもう既に基地の中ではないどこかにいた。
よかった。ぼく、一応は生きてるわあ。
まずはそう思った。しかしそのすぐ後に、『これから』破壊されるかもしれないという可能性に気がついて泣きそうになる。ぐるぐると理不尽に与えられる恐怖に理由を求めるが、見つからない。
自分を抱きかかえている四つ目の合体兵士の様子を覗って見れば、機嫌よく歩いている。
歩いている森にしても、基地の近くの木とは少し種類が違うし、成分の違いからか土の色も違う。自分はどれくらいダウンしていたのだろう。
そのうち、ぼくの視線に気がついたのか、四つある目のうちのひとつがこちらを見た。
「坊主、起きとーと」
あまりに邪気のない声音に驚く。少なくとも首絞められて誘拐された捕虜に使うトーンではない。
ヤバい。こいつ思ってたんよりサイコなんちゃう?
返事もできないでいると、首根っこをつかまれて顔の高さまで引き上げられる。また首を絞められる!と思わずオプティックを絞るが、別に苦しくもなければビリッともこない。ただ、歩き続けてはいるらしく、そのせいで揺れはする。恐る恐る視界を開くと、至近距離から覗き込まれていた。
喉がひゅっと鳴る。
「なんね。別にとって食ったりはせん。俺らは捕虜ば取らんけん」
「はあ?なんでやねん!今まさにぼくを憂慮、いや、伴侶、いやいや、捕虜にしてるやん!」
思わず声を上げると、チョップショップはこうるさそうにしてみせる。
いや、刺激させるつもりはないけど、突っ込まずにはいられんわ!
しかし、怒りはしなかったらしい。
「きさんは、俺らんスペアパーツたい」
と、ちゃんとこちらの疑問に答えてくる。
って……いいんかーい!
「いやいや、それこそ意味わからんやん。あの時は確かに自分右腕無かったけど、今はおるし」
「お前、技術者やろ。俺らがこの星出てくんに色々必要ばい。さっきは思わずかっさらって来たばってん」
必要だから思わず……って。衝動的にぼくの首絞めて攫ってきたっちゅうことかいな。いや、確かにチョップショップの犯罪歴は盗みばかりで殺しの案件は無かったはずやけど。
こちらから目を離さない四つの黄色い光からは真意は測れない。
ぼくがスーパー技術者にしてキュートなマイクロンにしろ、衝動的にしろ何にしろ。基地から攫ってきたら、ぼくの仲間が追っかけてくるんは想像しなかったんかいな。
腕利きの盗賊っちゅう話なのに、そんな行き当たりばったりで大丈夫なんか。
「ま、オートボットから逃げるんは、ばり簡単ね」
「今迄のはそうかもしれんけど、ビーやんたちは他のとちょっと違いまっせ!あのひとなら、またすぐにポッド行きや!」
「なんやと?」
「ひっ」
ぐっと距離を詰められる。
流石にポッドという言葉にはチョップショップも激昂しかけたようだったが、すぐに冷静さを取り戻した。
「……なんば言いたかこきばしようと。誰だって同じばい。同じ轍は踏まん。せからしい坊主やの。宇宙にこれから出てっても、先の思いやられるたい」
「はあ!?宇宙!?ぼくは解放されないん?」
「解放?なんばこつ言うね。きさんは俺らんスペアっち言うたやろ。俺らは必要なもんと手に入れたもんは離さんと」
運命共同体っちこつばい。
さも当然のことのように、チョップショップが不敵に笑ってみせる。
こいつら、あの時も、ぼくのことをあのまま連れてくつもりやったんか!
「……一応、確認したいんやけどな?」
「おう、言うてみんしゃい」
「ぼくの意思とかそういうんは?」
何を自分が期待してたのか、それがどれだけ無謀なのか。チョップショップが次に口を開いた時、質問の無駄さを思い知らされた。
「お前はもう俺らんもんたい。俺らと居るんが道理やろが」
チョップショップの理論に絶句する。
そんなん嫌や!
あまりに同意しかねる内容にじっとその細められた4つの黄色の光を探るが、チョップショップが『マジ』らしいことしか分からない。ぼくがまっすぐ目を逸らさないのをチョップショップは気に入ったらしい。ニヤッと笑ってくる。
「何ね坊主。今日はやけに威勢のよかな」
しかし、チョップショップが許さなくても、ぼく自身はついていくつもりなんてさらさら無いし、そして何より……
「ビーやんが助けに来てくれるから平気やもん」
チームが助けに絶対来てくれる。今はその自信がある。ぼくだってチームのメンバーやし、必要とされてんねん。
しかし、その態度がチョップショップは気に入らなかったらしい。ぼくの言葉が発せられた瞬間、空気が変わったのが分かった。
「せからしか」
「口を開けば、バンブルビー、バンブルビーっち……そげなこつば言うていられるんは、今んうちだけっと。名前しゅら呼べなかごつしてやるけん」
2015/6/24
ジャガ音(未完)(R-18)
モブレされた音波さんをジャガーさんが舌で掻き出す話(裏垢で6/14-15に話してた奴)
※モブレからの軽いジャガ音(未完)
※ちょっと生殖の概念があるので注意。
※性交描写がある為、18歳未満の方の閲覧は控えてください。
初代ホイラチェ・7
「ホイルジャック、君はどうなんだ?」
話しかけると、ホイルジャックがひどく驚いた様子でこちらに振り向いた。
ずっとすぐ近くにいたのだがね。私は大抵はホイルジャックと同じ待機時間なのだから居ない方がおかしいんだ。
バンブルが『またラチェットに怒られるよ』と言った時、スパイクがちらっとこちらに目線を送って来た。それに対して、聞こえてるよ。そう後ろから返そうと思ったその瞬間、ホイルジャックが弄っていたマシンが爆発したのだ。それにしても、忘れられていたという事実は心外である。
「手を見せてもらおうか?」
驚きに固まるホイルジャックなんてあまり見れるもんじゃないから物珍しくはあるが、こっちは医者だ。反応のない患者はさておき、さっさとその手を取る。
思っていたほどじゃない。すぐにほっとはする。しかし、手の中で爆発しただけあって、手の内はかなり焦げていた。表層部の怪我だが、熱で支障が出るかもしれない。この人は技術者でもあるのだから何か手の動きに支障が出ては困る。
「大したことは無さそうだが、回線がショートしているかもしれない。しのごの言わず、ちょっとリペア台まで来てもらおうか」
そのまま腕を引っ張り立ち上がらせると、ようやく驚きの呪縛から解けたらしい。ホイルジャックが情けない声をあげた。
「あいててて!ラチェット君、吾輩、一応は怪我人!」
「あんなに気もそぞろで機械いじりなんてするからだ」
「堪忍してえな」
もう一度だけ引っ張ると、ホイルジャックが渋々といった様子で歩き出す。このやりとりに、バンブルとスパイクが側で声をあげて笑った。
「笑い事じゃないんやけどな」
これに関しては私も同意見だ。
ホイルジャックが振り向くのにつられて後ろを見れば、ふたりともいってらっしゃいと手を振ってみせた。これは着いていかない、助けるつもりはない、という意思表示だろう。それを見て、やっとホイルジャックも諦めたようだった。
私の前で怪我をしたのだから、拒否権など最初からないのだがね。
「すまなかったね、君たち!」
区画のドアが閉まる直前、もう一度、ホイルジャックがうしろにむかって叫んだ。
怪我をさせかけたことはやはりショックだったらしい。
そこでドアが閉まり、ホイルジャックは小さく溜息をついた。そして、今度はこちらも謝ってくる。
「……ラチェット君も、すまんね」
まったく。このひとは。私が何に怒っているのか分かっていないのか。しかしこういうところは素直だし、本人に悪気は無いし、別に迷惑なわけではないから憎めない。
ある意味では私とは似ても似つかぬ性格でもある。
「流石に慣れたよ」
こういう時は説教をするべきなのだろうが、そう言うしかない。そして、こういう時にかけてやる言葉はいつも決まっていた。
「君が壊しても、私が治せばいい」
私のモットーであり、またこの奇妙な友情を表す言葉。ホイルジャックはこれを聞く度に、いつも照れ臭そうにしてみせる。
まあ、ホイルジャックにとっては、別に治すのが『私』じゃなくても構わないんだろうが。
そう思うと、なんとなく悔しくはある。
このひとのようなひとは少なく、私のようなのはそうでもない。私は戦士というよりは医療班で。ホイルジャックはそういう意味では同じ区分だが、発明の才能やら飛行能力やらは私には無い。私が怪我をした時は、ホイルジャックが私の面倒を見る。交換が簡単に効いてしまうのだ。
そんなことを考えてしまったからだろうか。いつもはここで切り上げる言葉をつい繋げてしまう。
「ただ、頼むから私が治せないような怪我はしてくれるなよ?」
そうでなければ、私はこのひとにとって役立たずだ。それだけは避けたい。それに、この『今まで一番修理しなくちゃいけなかったやつ』におちおち壊れてしまわれても困る。私だってキツイことは言っても、仲間が傷つくのは嫌だ。(もちろん、修理に追われるだけの生活ってのも嫌だ。)
「君ほどの医者がどうしたんだね」
そんな私にあっけらかんとしてホイルジャックが返した。何を根拠にとは言い返したいが、褒め言葉ではあったことには思いついた皮肉を飲み込む。
「しかし、吾輩としては『毒にもなるが薬にもなる』なら、毒も試さずにはいられない性分なんだけどね」
これを聞いて、彼の本質は確かにここなのだろうなと思う。兵器になるとしても何かに役に立つものなら作ろうと思うし、作ってみればちゃんと機能するかどうか試したいと思ってしまう。自分を傷つけてまでも、彼の言う『調節』を重ねてより強いものへ作り変える。そういえば、いつかの作戦で、司令官が動かすなと言ったあのダイノボットを利用しようとしたのも彼だった。
その毒まで食らう根性をよく物語っているのが、彼の頭部をぐるりとめぐるマスクパーツだ。爆発の耐えない作業の怪我から頭部を守るためにがっちりと後頭部からボルトで留められたその表面には、何度塗装を塗りなおしても大小の傷が無数にあるのが見える。傷つく前提でマスクをつけているのは、少しぐらい自分が傷ついてもいいと思っている証拠だろう。
やっと着いたリペア台に座らせながら、ホイルジャックに釘をさす。
「毒の飲み方を知らないと、いつか身を滅ぼすぞ」
「へへ、相変わらずきっついなあしかし。でも、流石に医者が言うと重みがちがうねえ」
「よく言うよ」
話しながら軽く検査をするが、手の内部の回路にも特に大きな損害はない。指先まで痛みなく動くようだ。そこでやっと本当に安心する。このひとに関しては、心配しすぎるに越したことはない。
ほっとしたところで、私は不意にハッとする。
今がチャンスなんじゃないか?
触れてみたいと思ったあの時から、あのもっと知りたい触れたいという衝動がなんだったのかと試してみたくあった。
その手をぐっと掴み、手を挟んでホイルジャックの青い目を覗き込む。この間、ホイルジャックが私の肩を掴んで、覗き込んできたように。――あれの何が私にとって問題だったのか?
2015/5/16
初代ホイラチェ 6
今日は、テレトラン1の前に座って待機していると、よく話しかけられた。
「なんだ、ホイルジャック。じゃあ、結局惚れ薬はやめたのか?」
「面白い案ではあったんだけどね」
手持ち無沙汰なメンバーが、テレトラン1の近くにたむろすることのはよくあることだ。それでも、こうも会う機体会う機体に話しかけられることはめったになかった。
惚れ薬の噂は打ち切りになる前までにかなり話題になっていたらしく、手すさびに昔の失敗作をいじっているところへ、何人かに惚れ薬の進捗を尋ねられる。意外とみんな興味がある分野らしく、聞かれるとは予想もしていなかった機体にまで声をかけられた。
吾輩が兵器にならないものを喜んで作るってのがそんなに珍しかったのか。それとも、意外と本当に需要に適っていたのか。
そのせいか、心理実験のことを持ち出すと、かなりの者がボランティアとして参加してくれると約束してくれた。吾輩が気にしていなかっただけで、みんなそれぞれ男性タイプにしろ女性タイプにしろ思うところのある機体が居るようだ。
『君はいつまでたっても恋愛ごとには慣れないなあ』。彼にああ言われた時は最初にムカッとしたが、本当にその通りだったのかもしれない。
でも、なんであの時、あんなに苛々したのだろう。注意散漫気味にそう思う。
いいや、吾輩だって流石にこれだけ長く生きているんだからそれなりに腫れた惚れたに騒いだことだって一応はあるよ?かなり昔のことではあるけれど。しかし、それだけじゃ――
ふいに、あの時何を考えていたかを思い出す。
……彼がいままでどんな関係性を他と築いていたかは知らないが、か。これじゃ吾輩が嫉妬しているようじゃないか。
思考がこんがらがる中、手の中の失敗作が小さく音を上げた。いかんせん、どうも気が散ってしまう。
とにかく。比較できるような惚れた腫れただのことが昔過ぎるから曖昧で、明確な理由も見つからないが、あの数値が表す意味には吾輩の彼への気持ちは当てはまらない。そうは強く思う。はっきりは言えないが、そうでないと困る。困る?しかし、彼とは今の関係性が一番なはずなのだから、それ以上を自分が何か望んでいるはずがない。彼は吾輩の友人で、とにかく、『お気に入り』の機体という意味での好意を持っているってことでしかないはずなのだ。
その域を出ないはずなんや。そう。気に入っていると言うだけなら、このミニボットや人間も吾輩の『お気に入り』だ。
「コンボイ司令官の許可が下りなかったんだってね」
「聞いたよ。残念だったね」
バンブル君とスパイクがそう口々に言って慰めてくる。吾輩のお気に入りの親友コンビのふたり。しかし、彼らの誰かとの色恋沙汰の噂を聞いたとしても、嫉妬はしないだろう。微笑ましい以外の感想が出てこない。
……どうも彼は少しばかり近すぎるのかもしれんな。それでも、彼があまりそっち方面に興味が無さそうだから、吾輩としては安心だ。
安心、という言葉を浮かべて、自分でまた苦く笑う。理由の付けられないことが多すぎる。これ以上考えるのはよそう。
「その代わりと言ってはなんだが。好意や嫌悪についての心理実験の許可は司令官にもらったんや。よかったら今度バンブルくんたちも参加してくれんかね。簡単なテストだから」
「オイラは構わないよ」
「それって僕も受けていいの?どんなことをするんだい?」
「そうさね……」
実験について説明し始めると、またその横を通りすがりに惚れ薬について尋ねてくる者がある。その度に、やめたのだと訂正をする。
その様子を見ていて、バンブル君が感嘆するように言った。
「惚れ薬、って。結構需要があるもんなんだね!」
「これは吾輩にも意外だったのだがね」
その表情を見ると、やっぱりどこか惜しい気分になってくる。
でも、ここまで周知なら、みんなに発表する楽しみは無かったかもしれない。みんなの驚く顔がやっぱり発明の醍醐味のひとつではあるからなあ。
だから、こういう失敗作でも、面白そうなモノにはたまに手を入れてしまう。手元のマシンを見てそう思う。
「……でも、今思えば。惚れ薬を吾輩自身に実験で使うのくらいは作っても良いか、くらいは許可を取っておくべきだったかもね」
「でも飲み薬って言うと、機体に取り込むんだから。失敗したら身体に毒なっちゃうんじゃないの?」
慰めなのか、スパイクがそう言って肩をすくめて見せる。
そうだった。機体の内部に影響するのだから、たとえ成分に変なものが入っていなくても――
「そうだよ。またラチェットに怒られるよ」
バンブル君に思考を先取りされる。突然出てきた、彼の名前に、自分がひどく動揺したのが分かった。頭の中をのぞかれたような感覚に、思わず、試作品を握り締める。すると、手元で弄繰り回されていたマシンが小さく光り――
しまった。先ほどから適当なことをしていたから、小さなショックにも耐えられなくなっていたらしい。
「おっと!」
悲しいかな、こんな事態には慣れている。
瞬間的に、ふたりから腕を遠のけ手の内で――爆破させた。
同時に、ふたりが小さく声を上げる。握り潰したおかげで、部品が飛び散ることもない。しかし、一応安全を確認する。
「ふたりとも怪我は無かったかね?」
すぐさま尋ねると、バンブルとスパイクが首を振ってみせた。
「よかった。本当にすまない。誤ってボタンを押してしまったみたいでね。ここで話しながら片手間に弄ってたのが悪かった」
「……ちょっと吃驚はしたけど、僕らは大丈夫だから」
そう言って、安心した顔をし合う。が、次の瞬間にふたりの顔が苦笑いに変わる。
その理由を想像する間もなく、後ろから声がかけられた。
「ホイルジャック、君はどうなんだ?」
2015/5/10